子育て中の方は一度は耳にした事のあるファミリーサポートセンター、通称「ファミサポ」
利用してみたいけど、実際どうなの?トラブルはないの?と言った疑問を解消するため、実際のトラブルの情報や、私が実際に利用してみた感想、メリットデメリットなどを紹介します。
ファミサポとは
各自治体が運営しているファミリーサポートセンターの会員が行う相互援助です。
子育てを応援したい会員(提供会員)と、子育てを応援して欲しい会員(依頼会員)をマッチングし、子育てを助け合います。
・ここ保育園の送り迎えが間に合わない時
・冠婚葬祭で外出する時
・通院したい時
・リフレッシュしたい時にテキスト
上記のような、さまざまな事情で子どもを預かって欲しい依頼会員が、提供会員の家に子どもを預ける事ができます。
核家族と共働きの世帯にありがたい制度だね!
ファミサポの利用方法や料金
利用するためには会員登録が必要です。登録料は無料になります。
具体的な登録方法や利用までの流れを説明します。
ファミサポの登録方法
依頼会員になるには、ファミリーサポートセンター事務局へ行き、面談と登録を行います。
事務局は自治体によりますが、役所庁舎内や子育て支援施設にある事が多いようです。
また、提供会員になる場合はさらに講習を受ける必要があります。
講習内容は子どもを安全に預かるための基礎知識や、緊急事態の対処法などで、時間は自治体によって異なるようです。
ファミサポを実際に利用する際の流れ
実際にファミサポを利用して子どもを預けたい!と言う時は、どんな流れになるのでしょうか。
大まかな流れはこちらです。
- 利用したい事を事務局に伝える
- マッチングした提供会員と事前に打ち合わせを行う
- 当日提供会員の自宅へ行き、実際に子どもを預ける
- 利用後に事務局へ報告を送る
2回目以降は事前打ち合わせなしで預ける事が多いようです。
また、人によっては事務局を挟まず、直接会員同士連絡を取り合い、急なお迎えをお願いするなどフレキシブルに対応するパターンもあるようです。
その際も事後報告になりますが、事務局への報告は必須になります。
利用料金
ファミサポの利用料は自治体によって異なります。
例えば福岡県福岡市の場合は、以下のような金額になります。
日時 | 料金 |
---|---|
7時00分から19時00分 月曜~土曜(祝日を除く) | 1時間当たり 600円 |
7時00分から19時00分以外の時間 月曜~土曜(祝日を除く) | 1時間当たり 800円 |
日曜・祝日 | 1時間当たり 800円 |
※送り迎えの場合は1回につき上記+100円
自治体によって料金は異なりますが、平日昼間の金額は1時間あたり500~1000円程度の所が多いようです。
保育園の一時保育よりは少し割安な印象ですね。
利用できる人は限られるけど、さらにお得に利用できる制度もあるので、後述するよ
ファミサポのトラブルや問題点
割安とは言え、一般人が子どもを預かると言う点を不安に感じる方は多いと思います。
実際にトラブルはあるのでしょうか。
ファミサポで実際にあったトラブル
ネットで調べた結果、トラブルはこんな事があるようです。
- 子どもが怪我をしてしまう
- 子どもが提供会員の家のものを壊してしまう
- 許可なくお菓子を与えてしまう
- 保育園の送迎を頼んでいたのに、遅刻
八尾市であったトラブル
そして、大阪府八尾市では預かり中のうつぶせ寝が原因で生後5ヵ月の赤ちゃんが心肺停止状態になると言う、大変悲しい事故が発生しています…。
https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170314
https://www.sankei.com/west/news/170303/wst1703030087-n1.html
こんな悲しい事故はもう二度とあってはなりません。
ファミサポの問題点
上記のニュースを読んで感じた問題点は3つあります。
①素人が自宅と言う閉鎖空間で子を預かる
保育園は国家資格を持つ保育士が複数人で、複数の子どもを同時に預かります。
場所も保育に適した設計になっており、危険が少ないです。
ファミサポは講習を受けたとは言え、提供会員はあくまでも素人。
プロではありません。
さらに提供会員の自宅が小さい子が過ごすのに適した環境であるとは限りません。
さらに他の人の目がないため、預かり中に何が起きているのか、客観的に知る事はできないのです。
②生後3ヵ月から利用可能
多くのファミサポは生後3ヵ月から預ける事が可能です。
3ヵ月と言うと、赤ちゃんによってはまだ首も座っていません。
寝返りも打てない赤ちゃんがほとんどでしょう。
例えばうつぶせ寝にされ、苦しかったとしても、自力で戻る事は難しいと思います。
そんな状況の赤ちゃんを、普段から赤ちゃんに慣れているわけでもない提供会員が、果たして適切に預かる事ができるのか?
私は少し不安に感じてしまいます。
③トラブルがあった際、事務局は介入しない
ファミサポは補償保険に加入しており、傷害を被った場合等に補償がおります。
しかし、上記の八尾市のニュースを読むと、トラブルの解決については「当事者同士で行う」と言うスタンスで、事務局は介入しないようなのです。
これはあまりに無責任すぎますし、安心して子供を預ける・預かる事ができません。
一番大きな問題点だと感じています。
悲しい事故が起きないよう、制度が見直されますように!
せっかく利用するなら安心して使いたいよね
福岡市でファミサポを利用した感想
トラブルや問題点ばかり書いてしまいましたが、ファミサポ自体は悪い制度ではありません。
いざと言う時、助けになるとってもありがたい制度です。
私は通院や引っ越しの準備などの理由で、ファミサポを実際に数回利用しています。
そこで感じた事をまとめました。
ファミサポのメリット
保育園の一時保育とは違う、ファミサポの一番のメリットは「地域のつながりができる」事だと感じました。
我が家は両実家とも飛行機の距離なので、近くに祖父母や親族はいません。
そんな中で、息子を可愛がってくれる人が他にいるのは本当にありがたかったです。
基本的には同じ提供会員さんに預かってもらうので、回を重ねる毎に信頼関係が構築でき、息子も楽しんでいる様子でした。
保育園のように1対複数ではなく、息子だけに向き合ってもらえるのも良かったようです。
実際、保育園よりも早く慣れてくれたよ!
・地域の繋がりができ、地域ぐるみで子どもを可愛がってもらえる
・子供一人に対して提供会員がじっくり向き合ってくれる
・提供会員と予定が合えば、急な預かりも対応してもらえる
・価格が割安
ファミサポのデメリット
ファミサポのデメリットは前述した、安全性などの問題点が主だと感じています。
さらに実際利用してみて感じたのは、登録や事前打ち合わせの煩わしさ…。
いきなり「明後日預けたいです!」なんて事はできません。
育児に疲弊しきったママさんや、双子を育てている方は、特に最初の登録のハードルが非常に高いと感じてしまうかもしれません。
・素人に預ける不安
・いざトラブルが起きた際に事務局は介入しない
・事前登録や事前打ち合わせが必要
・提供会員と相性が合わないと辛い
いろんなデメリットも挙げましたが、総合して私はファミサポを利用して良かったと思っています。
預かっていた時の状況は、提供会員さんが報告書にまとめてくれて、お迎えの際にも詳細に話してくれました。
子どもの性格や状況を見た上で判断し、利用するならば、良い制度だと思います。
保育園の空きがなかなかないこのご時世、共働き家庭の強い味方!
ファミサポをお得に利用する方法
さあ、実際にファミサポを利用してみよう…!と思った際に、一度確認して欲しいのが会社の福利厚生制度です。
例えばベネフィット・ステーションの提供する「すくすくファミリーサポート」では、1カ月3000円以上利用した際に、一律3000円の補助金が出ます。
福岡市は平日昼間1時間600円なので、月に5時間利用すると、利用料3000円となり、補助金3000円が振り込みされます。
つまり月5時間利用だと、実質0円
月に6時間利用で実質600円と言うことになるね!
せっかくの制度は活用しないともったいないですよね!
利用するためには事前の申し込みが必要なので、詳細は確認してみてくださいね。
育児が大変なこの時代、ファミサポやいろんな制度をうまく活用して、乗り切りましょうね…!